絶妙なバランス感覚で
マチのコネクト役を担う
内山下のロックな美容室

001 「 bad girl songs 巣元大輔 & 喜美 」

2018年8月23日

街には、世間話のできる場所が必要なんだと思う。
全国の都道府県立図書館の中で
来館者数・個人貸出率が
平成17年から13年間連続1位を誇る「岡山県立図書館」の程近く。
店内にはレコードやCDが所狭しと並び、壁にはギター。
ゆるやかな空間の心地よさは
店主の巣元大輔さんと、パートナーである喜美さん
おふたりの人柄がにじみ出ているからかもしれない。
内山下で美容室「bad girl songs」を開業して13年。
東京での美容師生活を経て、地元岡山に戻り
開業、結婚、子育てを経験しながら
地域のリアルなコネクト役として愛される巣元夫妻に
地域との関わりのこと
今までとこれからのこと
石山公園のことなどについてお話をうかがいました。

 

 

_________________________________________________________

 

 

__

巣元さんは、東京で美容師をされていたんですよね。

 

巣元

中学の頃はまだ大学に進学する気でいましたけど、
16、7くらいの、思春期で色々考える頃には、
高校を卒業したら働くという選択をしていたので。
自分の「店」「会社」みたいなのをやりたくて。

 

__

「自分の城」じゃないけど。

 

巣元

そうそう。職種も沢山考えていて。
でも、周りは大学に進むのがほぼ全員で、
大学に行かないというチョイスが少ない中で、
珍しがられるというか、批判を。

 

__

それは、ご両親含め、周りから?

 

巣元

そう。
親なんて、25くらいまで言ってましたから。
大学は行かんのかい、って(笑)。
さすがに、店をやりだしてからはなくなりましたけど。

 

__

選択肢には、たとえば、どんなものがあったんですか?

 

巣元

デザインとか。
父も兄も建築関係なので、建築関係からは離れて。
反発とかもあったので。

 

__

音楽も、選択肢にありました?

 

巣元

ありました、ありました。
バンドもやっていましたし。
でも、音楽で食べるっていうのは全然、別ものかなと。
真面目にロックについて考えていましたから(笑)。
まぁ、そんな中で、自然と都会に、東京に。
今とは全然、時代が違うんでね。
インターネットとか、まだ無いですもんね。
開発途中というか。

 

__

当時は、情報入手の手段が、断然岡山は遅かったですもんね。

 

巣元

ほんとに。
伝聞ですよ、伝聞(笑)。

 

__

ちょっと、周回遅れな感じ(笑)。

 

巣元

そう。
関東に行った人が帰ってきて、伝え聞く(笑)。
その頃、年上の人と話をする機会が割と多くて。
で、たまたまその頃、
友達のお母さんがやっている美容室に、
当時30代くらいの、
東京から帰ってきて美容師をやっている人がいて。
やんちゃなタイプの人だったんだけど、
当時、それがかっこよく見えて。
髪の毛もすごく長くて、周りにいないタイプで。
それで、その人の話を聞いていると、
どうも、楽しそうに生きているんですよね。
自分のやりたい店で、やりたいペースで、仕事はきっちりやって。
それで、しっかり稼いでもいる。

 

__

それで楽しそうだったら、最高ですね。

 

巣元

この方法なんじゃないか、っていうのがあって。
ものをつくるのも好きでしたしね。
中学の時野球部で、丸坊主だったんで、
その反発もあって(笑)。

 

__

そっか(笑)。

 

巣元

髪の毛…(笑)。

 

__

いじりたい(笑)。

 

巣元

ミュージシャンも好きだったので、そこへの憧れもあり、
そっちの方向へいくわけですよね(笑)。
それで、高校卒業して18で岡山を出ました。
そこから、いわゆるバリバリのカリスマブームがあって。

 

__

ありましたね、カリスマ美容師ブーム。

 

巣元

やるんなら、
そういうところで頑張ろうと思って入ったんですけど。
1,000人くらい受けて、20人くらいしか通らない、狭き門で。
どう目立つか、っていう感じですよ。

 

__

みんなライバル。

 

巣元

そうなりますね。
それで、一応受かりまして、そこで修行するんですけど、
その時、異常なカリスマブームで。
美容に対しての考え方とか、尊敬できない先輩が多くて。
今思えば。
上昇志向の高い人ばかりの店だったし、
伸びてきそうな後輩をつぶすとか、
邪魔するというか、
そういうのを見ていて、美しくないなって。
美容業界自体も、そういった感じだったんで、
一度、ちょっと美容業界から離れたんです。

 

__

全然違うことをしてたんですか?

 

巣元

そうです。
2、3年、フリーターみたいなことをして。
その時に、下北沢という街で、
ロックバーみたいなところでも働いて。
演劇や音楽、バーやカフェとかの文化が
しっかり根付いている街だったんで、
どっぷり下北の町に入り込みました。
意外と街づくりとかもしっかりしていて。
行政とかも、防火の問題で、
ごちゃごちゃっとしているあの道をなんとかしたい、
とかって、ちゃんと説明にくるんですよ。
道を広げるために、立ち退きをしましょう、って。
それの反対運動に参加したりもしていました。
正式な会が終わって、夜になると、
今度は酒を飲みながら話すんですよ。
ヒートアップして、
最後の方は喧嘩になったりしながら。

 

__

熱いですね。

 

巣元

その時は、下北沢の街が無くなる、という話で。
僕がバイトしている店とか、
昔からある立ち飲み屋とか、
スズナリや本多劇場とか。
あの辺りを全部取っ払って道を造るからって。
でも、結局は実現せず、
立ち退かないといけなかった個人の店が犠牲にならずにすんだんですけど。
まぁ当時、そんなこともありつつ。

 

__

そんな2年間があって。

 

巣元

そんなこんなで、
非常にロックな日々を過ごしていたんですけど。
22、3の頃かな。
みんな友達が大学を卒業して、仕事をし始める頃で。
その頃、まだバンドもやってて、
さて、どうするかな、と思いながら、
美容のことをちゃんと解決しないといけないな、と思って。

 

 

__

自分の中で、まだ中途半端な感じ?

 

巣元

そうですね。
やるからには、今までとは違うかたちでやりたいと思って。
個人のお店で、カリスマがいるとかではなくて、
やりたいようにやっているお店が都内にはいっぱいあったので、
この人の元でなら、というところをいくつかピックアップして、
順繰りに行っていました。

 

__

いくつかのお店に?

 

巣元

そうそう。
学べるところを学んだら、やり方が全然違う店に。
ヘアメークの人がやっているお店でカットがめちゃくちゃ高いところとか、
男だけでワイワイやってる店とか、
チェーン展開しているけど、教育が行き届いている店とか、
日本髪をやるようなところとかにも行きましたね。

 

__

その頃は、カリスマブームは落ち着いているんですか?

 

巣元

いや、引き続きですね。
まだまだカリスマ、全盛じゃないですかね。

 

__

結構長かったんですね、カリスマブーム。

 

巣元

実は、長かった。
10年くらいかな。
でも、その人たちは、違うやり方を追求していて。
最後、技術者として完全に修行したところで
(奥さんの喜美さんとは)一緒に働くようになるんですけど。
ちょっと面白いオーナーで。
床屋さんなんですよ、美容師ではなくて。
でも、美容室をやっていて。

 

__

それは、可能なんですか?

 

巣元

可能なんですよ。
それで、我々は美容師なんで、美容ができるんですよ。
でもオーナーは…。

 

__

床屋さん。
理容。

 

巣元

理容、なんですよ。
それで、なぜかカレー屋さんも経営していて。
インド人を雇って(笑)。

 

__

面白い(笑)。

 

巣元

本格的に(笑)。
当時、そういうスタイルはあんまりなかったんですよ。
海外になぜか縁があるみたいで、ニューヨークに支店を出してみたり。

 

__

それは、カレーの方?

 

巣元

美容の方(笑)。
いろんなことをやっているのを見て、
あぁ、こういう自由さもあるんだなって。

 

__

うんうん。
こうじゃないとダメ、ってことはないって。

 

巣元

そうそう。
一個じゃなくていいんだなって。
そもそも、そういう思想はあったんですよ。
一個じゃなくていいんじゃないか、って。
美容師だけじゃなくて、バンドもやりつつ、他のこともやりつつ、
っていうスタイルにしたって、なんにしても、
一個じゃないといけないって決めすぎない、って。
やりたいようにやってみよう、って。
それで、自分のお店でやろうとしているスタイルが、
東京なのか、岡山なのか、と考えた時に、
やるなら、そこで最後までやろうという想いがあったので。
当時まだ、30になってないですからね。
動くにしても、10年、20年やって、
何かのかたちを残してから、というのがあったので、
東京で生きるのか、岡山で生きるのか、はたまた海外なのか。
どういうチョイスをするのかっていうことをしっかり考えてみたら、
やっぱり岡山が好きだった、っていう。

 

__

どこかでいつかは帰ろう、みたいなのはあったんですか?

 

巣元

漠然とはあったんでしょうね。
あんまりそういう意識もなく岡山を出たんですけど。
実際に店を構えて、それからの展開を考えると、
生活というか、どの街で生きていくのかチョイスして。
このまま下北沢で生きていくのか、別の町なのか、岡山なのか。
その中で、どうも岡山がしっくりきたというか、想像がついたというか。

 

__

仕事だけじゃなくて、
仕事には必ず、そこに暮らしがあって、ていう。

 

巣元

うん、そうですね。
それが、13年前くらいかな。
当時、ちょうどインターネットが普及してきた時期で、
行ったり来たりをしていたんですよ、2、3年。
岡山で2か月の間に1週間だけ東京に行って。

 

__

それは、お店出してから?

 

巣元

出してから。
まだこっちが軌道に乗るか乗らないか、分からない頃だったので。
こっちでやりつつ、1週間だけ東京のお店に行って。
フリー契約みたいなかたちで。

 

__

今まで切っていたお客さんが、東京にはまだいるし。

 

巣元

そうです。
その方たちも、だいぶ引き継いでもらって振り分けたんですけど、
まだ残っている方たちのために。
1週間で、ガーって切るんですよ(笑)。

 

__

おぉ、出稼ぎみたい(笑)。

 

巣元

出稼ぎみたいに(笑)。
100人まではいないかな、何十人か。

 

__

帰ってくるんだったら、その時に切って、みたいな方が。

 

巣元

そうです。そういう契約で。
2か月後に来ますので、その時に、みたいに予約を取って。
そういうやり方がずっと可能だったらいいんですけど、
なんとなく、詰めすぎというか、
余裕のない生活にだんだんズレが出てきて。

 

__

自分の中でのギャップ?

 

巣元

ギャップもあったし、
自分の中で、絞らないといけない時期にきていたんでしょうね。
岡山でのやり方が、性に合ってたんだと思います。
だから、2年ぐらいやって、そういう生活は終わりにして。
完全に、岡山でやるって決めて。
逃げ道も作らず。

 

__

退路を断って。

 

巣元

そうですね。
でも結局、情報交換したりするつながりがあるので。

 

__

地元の友達もいるし。

 

巣元

そうそう。
有り難いですね。
ネットが普及してなかったら、
ここまでつながってなかった人もいっぱいいるし。

 

__

じゃあ、タイミングも良かった。

 

巣元

良かったですよ。
波に乗れたのもありますよね。
それがあったから岡山に帰って来た、っていう点では。

 

__

選択できた。

 

巣元

この先、行けそうな気がするな、ネットさえあれば、みたいなのもあったし。

 

__

うん、どうにかなる。

 

巣元

そういう時期でしたよね。

 

__

たしかに。

 

巣元 

岡山で暮らす強みが生かされるぞ、って。
でも僕の予定では、
みんなもっと岡山に帰ってくると思ってたんですけどね。

 

__

案外、帰って来てない?

 

巣元

来てないですね。
帰って来て、普通に仕事が出来ると思ってたんですけど、なかなかやっぱり。

 

__

タイミングを逃したんですかね?

 

巣元

それもあるし、仕事に責任が出来ちゃって。

 

__

年齢的に。

 

巣元

ですです。
いつも呼び出す僕が、いなくなったのもあると思うんですよ(笑)。
それで、仕事に没頭できたみたいで、仕事の責任も、増したらしく。
結婚したりとかもあってね。
帰って来て、仕事がある人はいいですけど、なかなか。
向こうでしかできない仕事をやっている人もいるので。
 

__

職種によりますもんね。

 

巣元

美容師は、どこでもできる仕事だったんで。
でも、街に生きるというか、
そこで継続して続けないといけないと思っていたので。
瞬発的にパパッと、とか、
話題性のある店づくりとかに重点を置く美容師っていうのも、
たまにいるんですけど、
持続して、10年、20年、
その街で生きたいっていうか、根付いていきたくて。

 

 

__

美容室、美容師さんって、特殊な職業というか。
お客さんと話す時間が長いというのもあるし、
関わりが深くなる傾向がありますよね。
地域に根差すというか。

 

巣元

お客さんとは、「最近あそこどうなってますか」とか、
地域の話をよくしますね。
うちは有り難いことに、
このあたりに住んでる方や、マダムたちが、非常に情報通なんですよ。
自然に情報が入ってくるみたいですね。
生活している場所に。

 

__

それって、地域の特徴だと思います?

 

巣元

それはあると思いますね。
この辺にお家持っている方は、お金持ちの方も多いし。

 

__

お商売されている方とかも。

 

巣元

ですね。
街なかに、店を持っているとか。
そういうマダムたちが、とってもいい情報をくれて(笑)。
面白いですよ。
何かこの辺に建つとか、何かを壊す、とかとなると、
いち早く説明に来るみたいで。
そこの県警の話とかも、早かったですよね。

 

__

そういえば、今、工事してますね。

 

巣元

そう。
ああいうのも、何年も前にマダムから聞いて。

 

__

建て直しですか?

 

巣元

建て直しですね。
県警本部そのものを。
そのために、5,6年工事するよ、って(笑)。

 

__

業界の方(笑)。

 

巣元

あそこが売りに出る、とか(笑)。

 

__

あ、不動産まで(笑)。

 

巣元

まぁ、そういう方たちは、
あまりエリアの回遊性とかに、興味はないですね。
自分のエリアが、穏やかであればいい、
みたいな考え方が多いみたいですね。
この内山下、丸の内界隈で生活している人たちは、
そんなに変わりたくない、っていうのが本音みたい。

 

__

変に、新しい手が入るよりは、今のままで。

 

巣元

そう。このくらいでいい。
そういう声を聞きますね。
それで、今何やってるの、って、なぜか俺に聞いてくる(笑)。
「俺は関係ない」「でも、情報入ってるんでしょ」って(笑)。
僕は違うんですよ、って伝えるんですけど、やっぱり聞かれますね。
それで、情報持っている人たちに「どうなってるんですか?」って(笑)。
そうやって、話をつないでいるような状態で。
まぁでも、そういう変換機になるようなところがあってもいいのかなって。

 

__

巣元さんが「つなぎ」になって。

 

巣元

情報を持っている方々は、ご自身の仕事なので、
仕事としてバシッとやってもらって、
それを、僕らは「ガヤ」じゃないですけど…。

 

__

周りで、噛み砕く。

 

巣元

噛み砕くもそうですし、賛同もするし、批判もする(笑)。

 

__

フラットな立場で。

 

巣元

そうそう。
それを、またマダムたちと(笑)。

 

__

世間話をしながら(笑)。

 

巣元

そういうことを、1カ月半なり2カ月に一回、
毎回積み重ねていけるので、面白いですよ。
創っていく側ではないですけど、話し合ってはいる。
最前線の人に、伝える(笑)。
「こう言ってますよ、お客さんは」みたいな感じで。

 

__

そういうのって、大事ですよね。
最前線の人って、そういう声が入りづらい場合もあると思うから。

 

巣元

言える人は、言っていった方がいいし。
そういうポジションの人は、
こういった話を聞きたがっている気もしますし。

 

__

そうでしょうね。
ちょっと髪切ってもらっているときとか、
仕事と違うモードのときに話せる、っていうのがいいのかもしれないですね。

 

巣元

最近は、若い子たちも来るんで。
その子たちが言ってくれるのは、
ここに来たときくらいしか、まちづくりとか行政の話とかしないです、って。

 

__

興味は持ってる?

 

巣元

いや、僕が若い子たちに聞くんで。
「何をしたいん?」
「どうしたいん?」
「若い子の中で、今一番面白いのは誰なん?」
「どんな動きがあるん?」って。
で、その子たちに話をふっていくと、
みんなで話し合っているみたいなんで。

 

__

そうやって聞かれた若い子たちは、自分なりに答えを持っていたりしますか?

 

巣元

しますね。まだ、すごく可愛いけど(笑)。
逆に、壮大なものを持っていたり。
動かせないよ、それは(笑)っていう。
そういう子と、全くプランのない子と、極端ですけどね。
「行政ってなんですか?」っていう。

 

__

あ、まずは、そこから。

 

巣元

そういう、世の中のシステムみたいなものは、全く理解していない。
石山公園のこととかにしても、聞いても、きょとんとしちゃうでしょうね。

 

__

まぁ、そうかもしれないですね。

 

巣元

「何で、それをここで話すんですか?」みたいなのがあったり。
まぁ、なんとなく、そういう若い子たちが集まってきてくれるようにはなってる。

 

 

(ここで、巣元さんのお子さん、蒔子ちゃんと現代くんが、外から帰ってくる)

 

巣元

この世代の友達が以上に増えて(笑)。

 

__

巣元さんの友達が、蒔ちゃん世代(笑)。

 

巣元 

そう。
1年生、2年生くらいのときは、送り迎えをすごくしていて。
ほとんど毎日くらい、表町に迎えに行ってたんで。
もう、あの世代、いっぱいいて。
親御さんも、もちろん知っているけど、
こどもたちのほうが結構知ってて。
「あぁ、蒔ちゃんのパパだ」「現ちゃんのパパだ」って。
表町なんか、夕方になったら、人がいないじゃないですか。
それが、「通学路」という新しい生き方を見つけたらしく(笑)。
商店街、今一番盛り上がってるのは、夕方、15時か16時(笑)。

 

__

こどもたちで。

 

巣元

こどもたちで。
あれは、とってもいいと思うんですけどね。
こどもたちが、売上に貢献することは一切ないけど(笑)。

 

__

商店街の人たちは、そういうのを見守っていたりするんですか?

 

巣元

うん。
結局、そういう役目を。
ボランティアじゃないけど、そういうのをやってくれてる。
自警団。

 

__

自然と。

 

巣元

新しいと思うんですけどね。
表町の役割として。

 

__

そうですよね。
いいですよね。
それって、中央小学校が、こどもが増えてきたから、っていうのもあるんですか?

 

巣元

それもあると思いますね。
二代目、三代目くらいになるのかな。
どこそこのお店の子だよ、とか(笑)。
面白いですよ。

 

__

こどもたちを介してつながっている感じもいいですね。

 

巣元

なんとなく、この子たち、楽しいと思うんですよね。
10年、20年して、この子が、今、四代目で継いだぞ、とか。
あそこの子知ってる、とか。
僕がちょっと、こどもたちと密にかかわったので。
その子たちが、あそこの店に行こうか、とか、
そういうのがこの先あったり。
ヤツのラーメン、食いに行くか、とか(笑)。

 

__

「蒔ちゃんの父ちゃんなら、しょうがねぇか」って、
おもてなししてもらう(笑)。

 

巣元

ね。
そういうポジション確立したら、いいですよね。
10年後、20年後を見据えたらね。

 

__

まだ蒔ちゃんたちが生まれたばっかりの頃は、
「こども時間」じゃないですけど、
そういう時間配分の働き方をしていたじゃないですか。
今もまだ、それは続いてますか?

 

巣元

今も、結果的には、
そういう時間をとってる方だと思いますね。
他の美容師に比べたら。
働き方改革なんて、何年も前からやってる(笑)。

 

__

とっくにやってるぞ、bad girl songs は(笑)。

 

巣元

終わりを迎えつつある(笑)。
そういう生活のチョイス、生活の仕方も、
結局、岡山に帰ってきたから出来るし。
美容の仕事を選んだから、出来るし。

 

__

お勤めしてたら、なかなかね。

 

巣元

無理です。
絶対無理です。
規模も、このくらいに設定しているから、できたし。

 

__

蒔ちゃん、今、何歳ですか?

 

巣元

蒔ちゃん、今、何歳?

 

蒔子

10歳。

 

__

4年生だ。

 

巣元

で、現ちゃんは?

 

現代

3!

 

巣元

4年生、3年生に、知り合いのお子さんが多くて。
10年後には…。

 

__

あっ、20歳になってる!

 

巣元

その頃、面白いかもしれないですよ。

 

__

ねぇ。
未来は明るいですね。

 

巣元

意外にね、明るいと思いますよ。
いち早く、ツバ付けてますんで、僕は(笑)。

 

__

こいつと、こいつと、こいつと(笑)。

 

巣元

こいつは、面白れぇ(笑)。

 

__

なんかやってくれそう(笑)。
岡山いてくれるといいですけどね、そういう子たち。
まぁ、出てもいいのか。

 

巣元

一回出て、また、戻ってきてくれれば。
時代が、時間の概念がだんだんなくなってくるというか。

 

__

そうですね。
それこそ昔だと、出ちゃうとなかなかつながるのが難しい、
みたいなことがあったけど、
出たからといって、テリトリーは日本全土、みたいな。
これからの時代は、そんな感じですもんね。

 

巣元

ベースというか、
一応、住所がどこにあるか、とか。
そんなふうに、より、なるんじゃないですかね。

 

__

そうでしょうね。

 

巣元

大学も、岡山在住で、関東の方に行ったりとかいうのも、可能になってきたり。

 

__

おうちも、ひょっとしたら、何個かあったり。

 

巣元

育った街が好き、っていうのは、あるはずなんですよね。

 

__

どっかしらね。
思い出があるところにはね。

 

巣元

街を歩いたら、誰か知ってる人に会って。
そういうのって、いいと思うんですよね。

 

__

このエリア(内山下)って、やっぱり好きで選んだ場所ですか?

 

巣元

そうですね。
やっぱり、見たんですよ。色々。
こっちには、休みの度に、月イチくらいで帰ってきたりしていて。
1年間かけて。
27,8くらいのときかな。
当時は、18、19くらいのときの、
岡山が栄えている頃のイメージがあったので。
イオンも、もちろんまだないし。
問屋町も、これからという感じのときで。

 

__

その頃なんですね。

 

巣元

美容室が多いエリアで、
可能性があるとしたら、県庁通りかな、って。

 

__

あとは、磨屋町とか。

 

巣元

うん。
磨屋町とか、平和町界隈。
でも、そこじゃないんだよな、っていうのがあって。
やっぱり、やろうとしていたことが、
音楽とか文化とかに、完全に偏っていいやと思っていたので。
図書館があるのも、大きかったかもしれないですね。
県庁とかの行政もあるし。
文化地区ですよね。
そういうのが、よかったような気がしますね。
でも、そういう場所を選んで、
随分、仲間には言われましたけどね。

 

__

ここに場所を決めたって言ったら?

 

巣元

そう。
そこは場所悪いよ、とか。
まぁ、確かに、集客をすると考えたら、良くはないかもしれないけど。
でも、探して、一定数の人が来てくれればいいやと思って。

 

 

__

たしかに、13年前とか、その当時に比べたら、
今の方が断然面白くなってきてますよね、この界隈。

 

巣元

面白くなってきていますよね。
実は、更にその前も、盛り上がりがあったらしいんですけどね。
我々の父が、青年期とか中年期に。
うちの父は、大本組なんです。
だから、この辺よく知ってて。
このあたりにも、スナックとかもいっぱいあったらしいですね、サテライト的に。
今はまた、それとは違う盛り上がりをしていますけど。
このあたりでずっと続けている店は、渋い店が多いですよね。
めちゃくちゃお客さんが入っている、というよりは、渋くやってるなっていう。
ちょうどこのエリアには向いてるのかな、って。

 

__

じゃあ、ここに決めて良かった?

 

巣元

ですです。
向いてますね。

 

__

こどもができて、考え方は変わりました?

 

巣元

変わったんだと思いますよ。
それもさらに、また1周、2周、変わったかな。
こどもにシフトチェンジしたら、しっぱなしでもしょうがないので。
どこかでまた、気合入れ直したり、
一回また、完全に自分だけの考え方に持って行ったりとかしつつ。
バランスをとるのが上手になっただけかもしれないですけどね。
逆に、必要とされなくなってきているのかもしれないですね。

 

__

えっ、もう!?
早い(笑)。

 

巣元

そんなに、役が…(笑)。
割ともう、自分のやりたいことをやっているから、
色々考えて、自分でできることは自分でやってくれと。
その方がいいよなって。

 

__

子育ても、次の段階。

 

巣元

3期、4期ぐらいでしょうか。

 

__

何期かあるんでしょうね、この先も。

 

巣元

と思われます。
それから、自分のことも、もうひとつ、ふたつね、
積み上げていかねばならんですからね。

 

__

これから先、蒔ちゃんたちが大きくなって、
10年後、20年後にはこうなっておきたいとか、ありますか?

 

巣元

基本的には、ここにいたいです。
それで、ずっと来てくれている方が、まだ来てくれていて、
その方が楽しそうにしてくれていて。
中には、亡くなっていくおばあちゃんもいて。
それは今でもありますからね。
いつまで来られるか、みたいな。
90歳になったけれど、まだなんとか来てくださる方も、
10年後はね、ないでしょうしね。
そういうことを、一個ずつ経験しつつ。
まぁ、10年後は、間違いなく変わっていない(笑)。

 

__

ここに居続ける感じ(笑)。

 

巣元

絶対ありますね。
ひとつのところで20年はやってみたいというのがあって。
20年続けると、なかなか、コクが出る(笑)。

 

__

いい出汁もでてきて(笑)。
また違う発見もあるかもしれない。

 

巣元

ですね。
見えてきているものも違って。
自分のポジションも、ガラッと変わっている可能性もありますね。
20年。
50歳ですからね。

 

__

ここからは、喜美さんにも加わっていただいて。
喜美さんは、出身が三重でしたよね。

 

喜美

三重ですね。

 

__

巣元さんに連れられて、岡山に来て、もう10年過ぎましたけど、どうですか?

 

喜美

あっという間でした。
早かったですね、ほんとうに。
東京にいたのが、8年、9年くらいなので。

 

__

じゃあ、東京時代を超えたんですね。

 

喜美

超えましたね。

 

__

どうですか、岡山。
住んでみて。

 

喜美

非常に住みやすいです。
雨が降らないのが一番ですね(笑)。

 

__

美容師という仕事は、そのままやっているとはいえ、
地元じゃないところに嫁いできて、結婚して、こどもができて、って、
結構この十数年、色々と…。

 

喜美

そうなんですよね。

 

__

色々ありましたよね。

 

喜美

人生史上、一番ね。
激動です。
そう思うと、感慨深いものがあります(笑)。

 

__

良かったですか?

 

喜美

良かったです。
都内で子育ては無理だなと思いますね、私はね。

 

__

やってみて?

 

喜美

はい。
ちょっと無理ですね、やっぱり。
動くのも、電車乗って、とか。
移動するだけで、へとへとになりそうで。

 

巣元

よく頑張ってますよ。

 

__

今はもう、仕事は完全復帰?

 

喜美

一応、そうですね。
小学校に入って、だいぶ、手もかからなくなってきたので。
仕事内容も、次の展開を考えていかないとね。

 

__

それこそ、巣元さんは、次の第何フェーズか分からないけど、「俺」を。

 

巣元

「俺」(笑)。
うん。

 

__

妄想してるじゃないですか(笑)。
喜美さんとしては、
第何フェーズ目の「これからの私」みたいなのは、ありますか?

 

喜美

ええ、ええ、そうですよね。
これからの。
ここから、老いとの戦いですからね(笑)。
老いとの戦いを、お客さんも一緒に進んでいってるはずなんで。
自分であれこれ試して、そこからのアプローチができたら、
有益な情報が言えたり、
みんなでキラキラできるのかなって思ったり。

 

__

お客さんと一緒に。

 

喜美

そうですね。
そう思って、
気になる事には、手をつけてみようかな、って。

 

 

__

少し、時間の余裕は出てきました?

 

喜美

です、です。

 

__

こどもも旦那も置いて、女ともだちだけで出るとかは?

 

喜美

私ねぇ、ほぼほぼないですね。

 

__

そこに、出られないっていうストレスとかがあるわけでもなく?

 

喜美

前はありましたけど、
だんだんもう…、寝たい(笑)。

 

__

昼寝する時間とかはありますか?

 

喜美

昼寝は、ないですね。
時間があったら、なんかしとこう、みたいに思いますね。
家のことであり、自分のことでありですけど。そうなりますね。
スマホとかが多分ね、向いてないのかも。
非常につかれます。体が(笑)。
もっと見ればね、みんなどんな動きしてるのかとか、
今日どんなイベントがあるのかとか、チェックできるんですけど。
なにしろ、目が痛い、頭が痛いってなるんで(笑)。
街の情報収集は、旦那さんにお任せしてるから。

 

__

でも、ここに立ってたら、
お客さんとのリアルなコミュニケーションでね。

 

喜美

そうですね。

 

__

そもそも、こういう場所でお店をやっているってことが、
街とかかわってるってことですもんね。

 

喜美

ですね。
気配は、なんとなく、察しておるなとは思うんですけどね。

 

__

気配を察しながら、自分の出来る範囲内で。
そういう、リアルな日常のコミュニケーションが難しい場合のツールとして、
SNSは機能しているんだと思います。

 

喜美

がっつり、流行りに乗っていかない。

 

巣元

俺も、そういうのは任せてる。

 

__

SNSは、得意な人にお任せしましょう。
普段、公園へは行きます?

 

喜美

行ってる方だと思います。
いわゆる、ファミリータイプの公園が多いですよね、子育て中の人は。
だからちょっと、棲み分けがありますね。

 

__

石山公園は少し特殊で、イベントなどがない通常時は、
通り道として使われることが多いようです。
そもそも、石山公園は通称で、烏城公園の一部なんですよね。
岡山城の周りの烏城公園と石山公園は、
現在、別々のところが管理していて、
ゆくゆくは一体管理していく方向のようですね。

 

巣元

街でお店をやっている人とかが参加できるまちづくりに、期待したいですね。
大きい組織や行政だけが優先して引っ張っていくというよりも、
自然発生的なのが、一番いいですね。
街の雰囲気とか空気感っていうのは、
そもそも、街の商店だったり、会社だったり、
個人から出てくるほうが、パワーはありますけどね。
ムーブメントになるものは、絶対に。

 

__

そうですね。

 

巣元

回遊性をつくるとかいったことは、
専門的な知識のある機関の役割かもしれないですけど、
なんとなく「どこかで見たな」「どこかの県に似てるな」とか、
アメリカの町を真似したりとかじゃない、
完全にオリジナリティのものが欲しいですよね。

 

__

岡山の、石山公園は、これだよ、って。

 

巣元

カッコよくなくていいんですよね。

 

喜美

オシャレすぎるとね、寄れない人たちもいるんですよね。

 

__

ちょっと、敷居が高くなっちゃうんですかね。

 

喜美

そうですね。

 

__

どんな感じだと、立ち寄りやすいというか、使いやすいですか?

 

喜美

やっぱり、ちょっとしたイスとテーブルがあって、ちょっと日を避けられたら。
トイレも、きれいで使いやすくしていただきたい。

 

巣元

ランニングとかしたりするんですけど、
あそこで立ち止まって、何かをしよう、
というのは、なかなか難しいですよね。
イベントがあった時ぐらいですね。
車を置いてオープンカフェの実験をやってたことがあったじゃないですか。
あれは、寄るきっかけになって、非常に良かったです。

 

__

今後のリニューアル計画でも、
オープンカフェの常設を目指しているようなんですけど、
そういうのは効果的だと思いますか?

 

巣元

うん。
でも、あの実験の時くらいの感じでいいんですけどね。

 

__

規模感?

 

巣元

もうちょい、ダサくてもいいかもしれないですけどね。
カッコよすぎる(笑)。
とりあえず、一回行ってみた、って感じで終わりになる気がします。
昼になったら、そこが選択肢に入るような場所になるのが理想ですね。

 

__

日常使いしやすく、近寄りやすくて、身近な。

 

巣元

ちょっとダサい。

 

__

絶妙なダサさ(笑)。

 

巣元

絶妙なダサさ(笑)。

 

喜美

それがええです(笑)。

 

__

それが一番難しい(笑)。

 

巣元

カッコいいのはね、もう、点在してるから。
飽きましたよ。

 

喜美

カッコいいは、流行るから、廃れますよね。

 

__

なるほどね。
たしかに。

 

巣元

どんどんスタイルを変えていけるようなお店になるなら、いいんですけどね。
それこそ、5年、10年続くような、
流行り廃れのないシンプルな感じで、
平日の昼間に行こうと思えるような場所がいいと思うんですよね。
分かりやすく、お弁当を売ったりしてもいいと思うんですよね。

 

__

テイクアウトができるお店、
というアイデアは出ているようですけどね。
日常使いができる、絶妙なダサさがある、ローカルなお店…(笑)。

 

巣元

ふらっと寄れる(笑)。

 

喜美

注文が多い(笑)。

 

__

いやいや、貴重な意見です(笑)。

 

 

巣元

ボケっとできる場所が、必要なんですよね。
悩んだ青年とか、少女たちが、悪さするわけではなく、
なんとなく溜まれる場所、っていうのがないとね。
今、イオンに行っちゃってるのか、家にいるのか、ネット上にいるのか。
そういう人たちが、少し、たそがれることができるような場所というか。

 

__

ひとりで静かに考え事ができるような場所というか。

 

巣元

ね。

 

__

空き地が全部駐車場になって、とか、
街の中に余裕がないというか。
もっと、空白の場所があっていいですよね。

 

巣元

隙間がね。

 

__

全部埋めていっちゃってますもんね。
街の中の公園の役割のひとつは、
そういう部分かもしれないですね。

 

喜美

居ても、怒られない場所がね。

 

巣元

瞬間的に、お金は生み出さないかもしれないけど、
何か、別のものを生み出すかもしれないですもんね。

 

__

そういう、懐の深い場所が必要ですよね、地域の中には。

 

巣元

必要ですよね、街には。

 

__

機能のひとつとして、あるといいですよね。
それが逆に、地域や場の特徴になるのかもしれないですよね。

 

巣元

ですね。
すごくたくさんの人を集めなくてもいいけど、
誰かにとって、いつか思い出に残る場所として、
「あの頃の石山、面白かった」って
思い出せるような場所があったほうがいいと思いますね。

 

__

うん。

 

巣元

ね。
石山公園は、個人が楽しめる場所でいい気がしますけどね。
吹き溜まり感が、
石山公園にはあってもいいかもしれないですね(笑)。

 

__

そうですね。
あそこは自由度が高くて、何かが生まれるとか、
あそこには面白い人たちが集まってるから、ちょっと行ってみよう、って、
若者が行く、みたいな。

 

喜美

パフォーマーが自主練してるとか、いいですね。
ハリセンボンの箕輪さんが、
井の頭公園で、ひたすらけん玉の練習してたとか(笑)。
そういう人が居てもいいですよね。

 

__

いいですよね。
面白いですよね、たしかに。
自由な場所になるといいかも。
石山公園にかぎらず、
そういう場所が街の中にあるといいかも。

 

巣元

ですね。
パフォーマーが少ないですもんね。

 

__

みんなどこでやってるんでしょう?

 

巣元

やってないんじゃないんですかね?

 

__

やってないのかな?

 

巣元

見ないですもんね。

 

__

ギターの弾き語りとか。
最近見ないですね。

 

巣元

音出してる人、いないですもんね。

 

喜美

管楽器練習している人とか、見ないですね。

 

__

どこへ行っちゃったんだろう?

 

巣元

どこの都市でも、割といますよね。

 

__

石山公園なんて、川べりに降りて練習とか、アリな感じしますけどね。

 

喜美

全然アリ。
外国行ったら、そこらへんで空き缶叩いている人とかね。

 

__

石山公園から、そういう文化が生まれても面白いですよね。
あそこに行ったら、誰かが何かをやってるとか、大道芸人がいるとか。
オリジナルの文化が生まれる。

 

巣元

吹き溜まってる(笑)。
そういう人がいると、「あ、何やってもいいんだ」って。

 

__

うん。
立ち寄ってみようって。
ただの通り道じゃなくて、足を止めるきっかけになるかも。
あぁ、いいですね。

 

巣元

でも、内山下小学校とか、
これからのまちづくり計画とかの周りとのバランスで、
石山公園の使い方も決まっちゃうんですかね。

 

__

今、周辺の環境の変化に先行して、
石山公園がリニューアルするということは決まっているんですけど、
そういう周りとの兼ね合いがあるから、
状況をみながら計画を進めていくようですね。
リニューアル後は、「パークマネジメント」という、
公園を管理するだけではなく、
より良く使っていくためのシステムを導入予定なので、
そういうところに、もっと地域の人がかかわって、
一緒につくっていけるようにできるといいですよね。

 

巣元

観光客が増えてるんだったら、
観光客のためだけに何かする、でもいいんですけどね。

 

__

何かに特化する。

 

巣元

海外の人が増えてるんだったら、
そこに、会話をしに集まってくる青年たちがいてもいいですしね。

 

__

外国の方とコミュニケーションをとれるコミュニティの場、
みたいになってもいいですね。
可能性は、色々あるってことですよね。

 

巣元

とにかく、
人を昼間に集めるということをしないといけない気がするんですけどね。
今、誰もいない、っていう。
オープンカフェの実験の時の感じは、良かったと思うんですよね。

 

__

行く理由やきっかけがひとつ、できますもんね。
あの経験を生かしながら、
将来的にリニューアルをする際に、
オープンカフェはどんなお店だったらいいなとか、
どんな公園が必要とされているのか、
どんなインフォメーション機能があったらいいのか、
とかを考えている最中ではあります。
自由度があって、ちょいダサで、石山公園ならではの、愛される吹き溜まり、
とうのが、bad girl songs で出た、理想像へのひとつの提案(笑)。

 

喜美

普段着で行ける(笑)。

 

巣元

ダサい吹き溜まり(笑)。

 

__

それ、いただきます(笑)。

 

 

 

 

巣元 大輔(すもと だいすけ)巣元 喜美(すもと よしみ)

 

bad girl songs(バッドガールソングス)

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インタビュー・写真
石井 範子(ENNOVA OKAYAMA)