イベント概要

慈悲のほとけ -観音と古寺の名宝-

 

観音菩薩は、様々な姿に変じて人々を困難から救うとされ、親しみやすい慈悲のほとけとして、古くから人々に信仰されてきました。
近世以降は観音霊場が各地に成立し、中国地方では中国観音霊場が創設されています。
本展覧会では、中国観音霊場に伝わる様々な観音像の魅力に迫ります。中でも岡山市・法界院の「聖観音菩薩立像」は、通常33年に1度のみ開扉される秘仏で、今回が寺外初公開となります。
あわせて、歴史ある諸寺院に伝わる書画・彫刻等の名宝をご紹介します。
また、関連行事も各種開催いたします。ぜひご来館ください。

【見どころ】
観音菩薩の姿は、一面二臂の聖(しょう)観音(かんのん)を基本形として、十一面(じゅういちめん)観音(かんのん)・千手観音(せんじゅかんのん)・如意(にょい)輪(りん)観音(かんのん)・馬頭(ばとう)観音(かんのん)・准胝(じゅんでい)観音(かんのん)・不空羂索(ふくうけんじゃく)観音(かんのん)などの変化身の姿(六観音)でも表されてきました。
また、『無量寿経(むりょうじゅきょう)』などにおいては、観音菩薩は阿弥陀如来の脇侍として説かれ、来迎図では亡者を載せる蓮台(れんだい)を奉持する姿で表されます。
本展覧会ではこれら六観音や来迎図などに表された様々な観音像をご紹介します。
あわせて、中国観音霊場会に伝わる絵画・彫刻・工芸品などの名宝をご紹介します。

1 岡山市・法界院の秘仏「聖観音菩薩立像」を寺外初公開!
通常33年に一度しか公開されない岡山市法界院の秘仏「聖観音菩薩立像」を寺外初公開します。
ぜひこの機会にご覧ください。

2 中国観音霊場会の名宝が集結!
重要文化財15件を含む各寺が誇る彫刻・絵画・工芸品・書跡の名宝をご紹介します。

3 金陵山古本縁起を全場面公開!(前後期で展示替えあり)
裸祭りで知られる岡山市・西大寺の本尊である千手観音菩薩の霊験譚や、寺の歴史を紹介した縁起絵巻物のうち、もっとも古い金陵山古本縁起(岡山県指定重要文化財、室町時代)第1・2巻を全場面公開します。
新しくなった展示室でぜひご鑑賞ください。

関連行事等はこちらをご確認ください詳細ページ

<会期>
2023年7月28日(金)~9月3日(日)

<開館時間>
9:00~18:00

<休館日>
月曜日

<入館料>
大人450円、65歳以上220円 【高校生以下 無料】

<場所>
岡山県立博物館 2階展示室

 

<問い合わせ>
岡山県立博物館
〒703-8257 岡山市北区後楽園1-5
電話:086-272-1149
Fax:086-272-1150

 

詳細はこちら ▷ 岡山県立博物館