イベント概要

<天プラ・セレクションvol.92> 諸川もろみ展 ポーコ・ポコ・コーラとポテトイッチプ

「蛇」2020年、紙、鉛筆、色鉛筆、パステルペンシル、水彩絵具

 

天プラ・セレクションは、岡山県ゆかりの美術作家を個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。
諸川もろみは、倉敷市出身の美術家です。現在、筑波大学に在籍し、コロナ禍の影響により早期帰国とはなりましたが、この3月までの約半年間スウェーデン王立美術大学で学びました。
諸川は、自分の周りで起こったことや自分が見たものをモチーフとしたドローイングなどの制作を行っており、ドローイングとはログ(記録)を残すことであると捉えています。絵の中いっぱいに描かれるキャラクターたちのユニークな表情や動きは、一見子供の絵のようにプリミティブですが、奇妙な怖さを合わせもっています。レシートの裏にその日自分が何をして生きていたのかを日記のようにドローイングし、それらを繋ぎ合わせた作品「生活画」は、規則的で客観的なレシート情報と、作家の主観的な日常とが対照的に示された作品です。いつか消えゆくレシートの印字は、時の経過とともに曖昧になる日々の記憶とも言えます。また、キャンバスの木枠を解体し、表面に傷をつけた作品「脈」は、一般的に想像される絵画を分解・抽象化したものです。絵画の要素である支持体(木枠・キャンバス)に筆跡を残していくこと=傷を残していくことであると捉え、時間・痕跡という意味でのドローイングに対する興味がより概念的に表現されています。
 本展は、スウェーデンでの生活記録をもとにした最新作を含めた近作約10点で構成します。「ポーコポコ・コーラとポテトイッチプ」とは、作家が小さい頃に大好きだったものであり、間違えて覚えていたもの。「いま見ている世界が本当なのか、たまに顔を出すふにゃふにゃクルクルとした世界が本当なのか。」日常を問う諸川の世界観をどうぞお楽しみください。

 

【ご注意】施設改修工事に伴い、会期中の駐車場利用が制限される場合がありますのでご了承ください。

 

 

<開催日>
2020年8月26日(水)〜8月30日(日)

 

<会場>
天神山文化プラザ
2階 第3展示室、第4展示室 

〒700-0814 
岡山市北区天神町8-54 
TEL 086-226-5005
FAX 086-226-5008
メール tenplaza@o-bunren.jp

 

<料金>
無料

 

諸川もろみ略歴
1993 岡山県生まれ
2016 広島大学 教育学部 造形芸術系コース 卒業
2019. 9〜2020.6 Kungliga Konsthögskolan 交換留学
現在 筑波大学 人間総合科学研究科 芸術専攻 総合造形領域 在籍

 

個展
2018 今日も生きておる(新宿眼科画廊/東京)

 

グループ展
2016 第54回 広島大学教育学部造形芸術系コース 卒業制作展(広島県立美術館 県民ギャラリー)
2017 群馬青年ビエンナーレ2017(群馬県立近代美術館)
2017 亀山トリエンナーレ2017 (三重県亀山市)

 

主な賞歴
2016 第15 回・第16回 グラフィック1_WALL 入選
2017 群馬青年ビエンナーレ2017 奨励賞
2017 亀山トリエンナーレ2017 ノミネート
2018 第19回・第20回 グラフィック1_WALL 入選

 

諸川もろみ展チラシ ▷ ダウンロード(PDF)

 

<お問合わせ先>
岡山県天神山文化プラザ
Tel 086-226-5005

 

 

詳細はこちら ▷ 天神山文化プラザ