イベント概要

アートの今・岡山 2018 「呼応:CALL&RESPONSE」

 

コレクターからの呼びかけに、
作家がどのように応じるのか。

「アートの今・岡山」は、岡山における現代美術の「今」の姿を紹介する企画展です。開催13回目となる今回は、作家とその身近な応援者であるサラリーマン・コレクターとの関係に注目し、アートがどのように社会や個人の人生と繋がってゆくのかを探ります。
 かつて芸術家を支えてきたのは裕福なパトロンの存在でした。しかし近代以降、芸術家の支援者は博物館や劇場などの公的団体へと移ってゆきました。それに伴い作品制作は、特別な個人の為の制作から不特定多数の一般市民に向けて、更には自分自身の表現へと変化します。そして現代、作家を取り巻く環境は多様化し、目まぐるしく変化し続けています。作家を発掘し展覧会を開催する画廊や企業、メディア、美術館。展覧会の鑑賞者や消費者。消費者の代表的存在である「コレクター」は、作家にとっては現代におけるパトロンです。中でも、日々自分の審美眼を磨き、お気に入りの作家との出会いや、限られた収入の中で作品購入を楽しむ「サラリーマン・コレクター」は、従来にないコレクターのかたちです。これらアートを巡って繋がり合う社会のあり方は「アート生態系」とも言えるでしょう。
本展では、東京と岡山から5組ずつ、計10組のコレクターと作家のペアが登場します。コレクターは自身が応援する地元作家を推薦し、作家はコレクターのオーダー作品(または収蔵作品)を軸に、コレクターの呼びかけに応じる表現として展示を構成します。
両者の掛け合いに加えて東西という地域を対比する構成は、現代の「アート生態系」の輪郭を浮き上がらせると共に、美術への新たな視点を私たちにもたらしてくれるでしょう。

 

【出品 コレクター×作家】

<岡山>
岡 文子(コレクター)×石田宗之(画家)
川﨑正博(コレクター)×児玉知己(画家)
岸本和明(コレクター)×島村敏明(画家)
襟立理恵(コレクター)×馬場隆志(備前焼作家)
藤原義人(コレクター)×山部泰司(画家)
<東京>
仲村 均(コレクター)×桂川美帆(染色家)
菊池麻衣子(コレクター)×門田光雅(画家)
関 一彦(コレクター)×木下拓也(画家)
山本冬彦(コレクター)×島﨑良平(現代浮世絵師)
泉 ユキヲ(コレクター)×星山耕太郎(画家)

 

【関連イベント】
「コレクター×作家対談」
コレクターと作家が作品を前に語り合います。
2018年11月10日(土)14:00〜
天神山文化プラザ第3・4展示室
予約不要・無料
他、巡回館での関連イベントについては各館HPでご確認ください。

 

【展覧会図録について】
天神山文化プラザ会場では図録の予約販売のみとなります。(入場無料)
巡回会場では、入館者に図録を配布します。(入館有料)

 

【巡回開催】
高梁市歴史美術館(岡山県高梁市原田北町1203番地1) 
2018年12月1日(土)〜12月24日(月・祝)
*火曜休館
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般400円、65歳以上・高校・大学生200円、中学生以下無料 
*障がい者手帳をお持ちの人と介助者1名が入館するときは無料
*団体割引および文化財団割引可能
*入館者には図録を配布します。
*詳しくは館HPでご確認ください。
http://www.city.takahashi.lg.jp/site/koryukan/

 

華鴒大塚美術館  
2019年 1月5日(土)〜2月11日(月・祝)
*月曜休館*1/14開館、1/15休館
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般 500円(400円)、高校生 300円(250円)、小中学生 250円(200円)
※()20名以上の団体料金
*入館者には図録を配布します。
*詳しくは館HPでご確認ください。
https://www.takaya.co.jp/hanatori/museum.html

 

主催:「アートの今・岡山」展実行委員会、岡山県天神山文化プラザ、おかやま県民文化祭実行委員会、高梁市、高梁市教育委員会、高梁市歴史美術館、公益財団法人 タカヤ文化財団 華鴒大塚美術館
助成:公益財団法人 福武教育文化振興財団
協力:パトロンプロジェクト

 

【期間】
2018年11月7日(水)~11月18日(日)
9:30〜18:00(最終日は16:00まで)
月曜休館

 

【会場】
2階 第3展示室、第4展示室

 

【料金】
無料

 

【お問合わせ先】
岡山県天神山文化プラザ
Tel 086-226-5005

 

詳細はこちら ▷ 天神山文化プラザ