イベント概要

青木正春と妻澄江 展

< 開催期間>

2024年10月29日(火)〜11月3日(日)

9:00~17:00(最終日16:00まで)

<料金>

無料

<会場>

天神山文化プラザ

第1展示室(全室)

 終戦から80 年を迎えようとしている現在、戦後復興期から地域の文化芸術を支え、後進の育成に尽力されてきた多くの作家たちの功績を岡山の文化史・生活史として後世に引き継いでアーカイブしていくタイミングを迎えています。今回、地域の文化振興に尽力し、岡山の美術に大きな影響を残した青木正春・アオキスミエ夫妻の功績を紹介するべく作品展を開催する運びとなりました。

 岡山市街を見下ろす門田文化町にアトリエを構えた青木正春(1921~ 2002)とアオキスミエ(1924~)夫妻は、ともに美術作家として優れた作品を発表し県内外で活躍すると同時に、若い頃からアトリエで画塾を主宰し多くの後進を育てています。

 青木正春は、10 代で大阪中之島洋画研究所に学び、独立美術協会展、東光展、日展で入選・入賞を重ねた後、昭和30年から自由美術家協会に所属し、同会を中心に国際展や個展などで作品を発表しました。昭和34 年には自由美術家協会岡山クラブを結成して多くの後進を導きましたが、後年は無所属となりました。県展の審査員を長く務めており、ダイナミックな抽象画やパリの風景画などが知られています。

 アオキスミエは、昭和37年女流画家協会に入選、同41年から自由美術家協会に出品して入選・入賞を重ね、東京や岡山で個展を開催しています。モノクロームの図形のくり返しに潜む僅かなズレや変形が不思議な視覚体験を呼び起こす構成的な作品で知られています。

 本展は、アトリエに残された多数の作品から重要な作品を選抜し、二人の画歴を同時に辿れる構成となります。戦後岡山を代表する前衛の美術作家として活躍した二人の夫妻としては初の回顧展となる本展で、改めてその功績を顕彰し、今年100歳を迎えられたアオキスミエの「百寿」を記念します。

 本展が、両作家の素晴らしい作品を地域の文化資産として後世に伝え残していく契機となり、その功績が地域の文化史・生活史のアーカイブとして、次世代の子供たちが地域への誇りと愛着を育むための原資となり、新たな文化の創造に繋がっていくことを念願します。

青木正春「地神」 油彩 1969年制作


【会期中特別企画ギャラリートーク】

会場:第1展示室

日時:11月2日(土)14:00~

司会:岩根宏行

ゲスト:柳生尚志 加藤淳子 藤原義人 他


【主催】

青木正春アオキスミエ展実行委員会/ 一般社団法人アーツハブ岡山/ 岡山県天神山文化プラザ

【共催】

岡山市/ 公益財団法人岡山文化芸術創造/ おかやまアーツフェスティバル実行委員会

【協賛】

イノテック株式会社 岡﨑浩/ 成通グループ/ 公益社団法人マルセンスポーツ・文化振興財団/浜田高夫/三船文彰/岡山旭東病院総院長 土井章弘/医療法人ゆたか/株式会社日山精肉店/サトウリツコ/株式会社オリエント山陽/ グラス・スタジオ透明館/ G A L L E R Y 10 8 / アンクル岩根のギャラリー

【後援】

山陽新聞社/ RSK 山陽放送/ OH K 岡山放送/ TSC テレビせとうち/ 岡山県教育委員会/岡山市教育委員会/ o n i ビジョン/ F M 岡山/ レディオモモ/おかやま県民文化祭参加事業/おかやまアーツフェスティバル2 0 2 4 フレンドシップ事業


お問合わせ先

岡山県天神山文化プラザ
Tel:086-226-5005

詳細はこちら ▷ 天神山文化プラザ