イベント概要

天プラ・セレクションvol.107[×:クロス部門] 今田千裕 展 ―脈うつ層―

チラシはコチラから

 

< 開催期間>

2025年3月25日(火)~3月30日(日)

9:30~17:00(最終日は16:00まで)

月曜休

<会場>

岡山県天神山文化プラザ 第3展示室

<料金>

無料

天プラ・セレクションは、岡山県ゆかりの美術作家を個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。クロス部門では、公募で選出された作家の個展を行います。

今田千裕は、倉敷市在住のテキスタイル作家です。今田は、蝋染めと岩絵具を掛け合わせた独自の染色技法を試みています。もろく繊細な色合いは、透過性の布に岩絵具を防染することで、滲むように広がり、独特な模様を生み出します。そうした布を何層にも重ねていくことによって、見えてくる時間の移ろいを表現しています。

現在、今田は記憶、細胞、脈絡など体の内側の情景をテーマに制作をしています。「『記憶する』という行為を表現する際、『脳裏に焼き付ける』『胸に刻む』など、痛みを抱くように自身に記憶の痕跡を残そうとする言葉が用いられることから、記憶とは身体に生じた傷の層のようだ」と今田は考えました。

皮膚の表面から体の内側へと柔らかく刻まれ、やがて癒されて薄れていく記憶や、深く鋭く刻まれ、いつまでも不確かな形や感覚として残る記憶と同じように「時を重ねていくことで変化を伴うその情景の精彩な危うさを、繊維素材や色材を通して表現したい」と語ります。

本展は、約15点の新作を中心に空間を構成し、展示室全体を幻想的な世界へと誘います。天井高約5mを活かしたインスタレーションをぜひご体感ください。


「淵泉」(部分)

絹、岩絵具/蝋染め

2023年


今田千裕 Imada Chihiro 略歴

1996   岡山県倉敷市生まれ

2021   岡山県立大学大学院 デザイン学研究科 造形デザイン学専攻 修了

現在  岡山県立大学 デザイン学部 工芸工業デザイン学科 助教

□主な活動

2019 「Exhibition18-19」(総社吉備路文化館/岡山)

2020  二人展「庭」(ギャラリー倉敷/岡山)

2021  個展「Inside」(Gallery108/岡山)

2022 「倉敷京都国際文化交流展」(倉敷市立美術館/岡山)

    「第3回全国大学選抜染色作品展」(染・清流館/京都)

          「NIF・YOUNG TEXTILE2022」(東京ビッグサイト/東京)

2023  「現代工芸のダイアローグ」(倉敷物語館/岡山)

           個展「かすみをつたう」(Gallery108/岡山)

2024  「第67回倉敷美術展」(倉敷市立美術館/岡山)

□主な賞歴

2021   第52回毎日・DAS学生デザイン賞 大学生の部 “金の卵賞”「入選」

2022   第3回全国大学選抜染色作品展「最優秀賞」

作家Instagram

https://www.instagram.com/imdchr

 

 

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