イベント概要

天プラ・セレクションは、岡山県ゆかりの美術作家を個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。プラス部門では、推薦委員から選出された作家をご紹介します。

石田和也は、備前市在住の陶芸家です。石田は近年、備前焼の技法や素材へ対する考え方を基に、備前の土地の更に深く眠る太古の石に着目をして、作品を展開しています。

備前市三石地区にある鉱山は、日本最大級の蝋石産地として耐火レンガなどに加工されてきた事で知られ、陶磁器の原料となる良質なセリサイトを産出しています。この蝋石は白亜紀の大噴火からできたとされており、神秘的な白の世界が広がっています。鉱山内にある、陶石や蝋石を取り入れた新しい試みの作品は、赤い土の色を活かした備前焼とも、滑らかな施釉磁器とも異なります。そのため、石田はこれを「備前磁器」と名付け、新たなジャンルとして挑戦をしています。

本展は、石田が挑戦をしている備前特有の自然を背景に、人間との共同制作として生まれる磁器作品の大作、約10点を展示します。一見荒々しさを感じつつも、優しい肌触りのある自然の美と寄り添った作品がスポットを浴びて輝くような空間をお楽しみください。

「Origin 2024」2024年　陶石（備前市三石）

チラシはコチラから

＜ 開催期間＞

2024年10月30日（水）〜11月10日（日）

9：30～17：00（最終日は16：00まで）

月曜休

＜開催場所＞

第三展示室

石田 和也　Ishida Kazuya　略歴

1986　備前焼作家石田安弘の長男として備前市伊部に生まれる

2005　仁川学院高等学校卒業

2006　備前陶芸センター卒業

2007　京都府立陶工高等技術専門校卒業

備前焼人間国宝 伊勢﨑 淳 に師事［～2010］

2011　渡英 Lisa Hammond工房, Whichford 工房で研鑽を積む

2013　備前市伊部に工房を構え独立

2015　オクスフォード大学 客員教授(Oxford Anagama プロジェクト 日本推進リーダー)

2017　Ceramic Art London 出展

2020　備前市で採掘した陶石での作品 -備前磁器- に取り組む

2022　個展（天満屋岡山店/岡山）

　　　オーストラリアに3ヶ月滞在制作、穴窯焼成の指導、備前焼の宣伝活動を行う

　　　ゲスト講師で穴窯を焼成 GAYA ceramic バリ島,インドネシア

2023　ゲスト講師として制作指導   香港、オーストラリア、インド

　　　益子陶芸美術館にて滞在制作

2024　ゲスト講師として制作指導   香港、シンガポール

主な賞歴

2010　国民文化祭美術展　奨励賞

2015　日本伝統工芸展中国支部展  教育長賞受賞

2019　岡山アワード 作家・クリエイター賞受賞

お問合わせ先

岡山県天神山文化プラザ
Tel:086-226-5005

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